希少糖とは
「希少糖」とは、自然界での存在量が少ない単糖(糖の最小単位)や糖アルコールのことを指し、50種類以上あります。
自然界の単糖はその多くがぶどう糖(グルコース)であり、ほかに果糖(フラクトース)などが多く存在しています。これらはエネルギー源として利用されたために生物の進化とともに大量に存在してきました。一方で、微量ながらも「プシコース(アルロース)」「アロース」といった様々な単糖もあり、これらが代表的な「希少糖」です。自然界に少ないことは、生物の進化の過程であまり必要とされてこなかったと理解されており、その存在の理由が謎でした。しかし、昨今これら「希少糖」には、現代人にとって役立つ様々な生理機能があることが解明されてきています。
「プシコース(アルロース)」や「アロース」は人工的な大量生産がこれまで難しい希少糖でしたが、香川大学で生産方法についての研究が進み、新しい酵素の発見によって量産化に成功。そうして作られた素材をもとに、様々な機能についても日々研究されています。